親は意外と知らないオープンキャンパスの実情

オープンキャンパスは進学を考える高校生は皆が知っているイベントですが、親の世代にはあまりなじみがないことも。

今回は、知らないと損する意外に知らないオープンキャンパスの実情を紹介します。

オープンキャンパスの歴史と実施意図

オープンキャンパスとして大学の敷地一般の高校生に見てもらう試みは1988年が最初です。

それ以前は「進学相談会on Campus」という名称を使用する大学などが多くありました。大学を受験生に開放する大学が1980年代に増えて行き、オープンキャンパスという名称に定着します。高校生は2000年から始まった「総合的な学習の時間」でオープンキャンパスに参加し、レポートを提出するよう義務付けるようになりました。

オープンキャンパスで本当に行きたい志望校へ行く高校生、レポート提出が必要だから仕方なく参加する高校生もいます。

事前申し込みが必要な大学や入試を優先的に進める専門学校もある

人気大学のオープンキャンパスは4万人を越える見学者であふれることも。

そこで、大学側は受験生に対する対応の質が落ちることのないよう、受け入れを制限する大学が増えています。

受け入れ制限とは事前申し込みを設けることです。事前申し込みは一部の国公立大学では6月頃から申込みを開始され、オープンキャンパスが最も多く開催される7~8月にはすでにほとんどのプログラムが見学できないこともあるので注意が必要です。

予約不要な大学もありますが、基本事前予約がないとオープンキャンパスのプログラムを全て見ることができません。どの大学でも人気のプログラムはすぐに満席となります。入場制限をされてしまっては必要な情報が得られなくなりますので、必要なプログラムを見るには事前に予約してからオープンキャンパスへ行きましょう。

こちらの画像のようにオープンキャンパスはプログラムが組まれており、日により行われる内容が変わる学校もあります。
オープンキャンパスのスケジュール

事前に開催時間と行われる内容を確認し、どのプログラムから参加をするか計画をしておくことでスムーズにオープンキャンパスを回ることができますよ。またオープンキャンパス開催日には大学の最寄り駅から無料バスが運行されます。最寄り駅以外の遠隔地から無料のバスを運行している大学もありますので、遠隔地からオープンキャンパスにアクセスをする場合は活用しましょう。

大学の中には交通費を現金で補助する学校も存在します。金額は住む地方により違います。2000円~2万円を交通費として支給するようです。交通費は蔑ろにはできないので、子どもからオープンキャンパスに参加すると聞かされたら、必ずチェックしましょう。

オープンキャンパスで確認しておきたいこと


画像引用@東洋大学生のための学生寮・下宿|学生寮ドットコム

昨今は、大学や専門学校によって、学生寮や学生マンション、学生会館といった学生専用の住居を所有していることもしばしばです。

もし、進学後にこれらの住居へ引越しを検討している際は、オープンキャンパスの際に詳しく聞いておくとよいでしょう。実際に足を運んで、場所や内装を確認できる機会があればより参考になります。

ただし、これらの住居は一般的な住居よりも家賃相場が安く、遠方から引越してくる学生に高い人気があります。いざ引越しを決めた際に、すでに受付が終わっているというケースもあるので、早めの予約を心掛けるようにしてください。