いざという時のために防災グッズを
最近では大きな地震が相次いだこと、今後も地震が起こる可能性があることから、一人暮らしの人でも防災グッズを用意するべきであるという呼びかけがされています。
しかし、いざ準備をするとなると何を用意すれば良いかというのはわからないものです。
ライフラインが止まったことを想定した場合や自宅を離れて避難所生活をするとなった場合、そこから慌てても間に合わないことも考えられます。
そこで、いざという時に困らないよう日頃からできる防災グッズの準備について紹介をしていきます。
防災グッズについての考え方
防災グッズといえば市販の非常用持ち出し袋を購入すれば安心であると思われがちです。
しかし、厳密にいうと防災グッズというものは存在しません。
災害はグッズを揃えておいても防ぐことができないためです。
また、災害というのは予想外のことが起こります。
そのため、安心できると思って用意したものでも状況によっては役に立たなかったり不足したりすることもあるのです。
そこで、考え方として防災グッズとして用意するべきものは自宅が危機に面したときに避難を助けてくれるもの、避難が長期になるときに健康維持のために必要なもの、避難所生活を快適にしてくれるもの、という3段階に分けて考えて準備をすることが重要になってきます。
そのため、準備するべきものは人によって異なってきますし、それぞれを分けて準備することが重要です。
家庭で準備しておくべきもの
大規模地震が発生したと想定すると、ライフラインは全て止まることが考えられます。
公的な支援が行き渡るまで、私たちが健康を維持することができるものを準備してくことが必要です。
飲み水は一人当たり一日3リットル必要であると言われています。
それを3日から4日分は用意しておくことが必要であるため、一人当たりで12リットル、ペットボトル6本は準備をしておきましょう。
非常食についても火を通さず食べることができるものを3日分から4日分は用意しておくと安心できます。
水も非常食も日頃からストックをしておいても賞味期限が来ることがあります。
そこで、定期的に賞味期限を確認して近くなってくれば食事の際に消費して新しいものを追加する習慣をつけておきましょう。
医薬品は三角筋や包帯、ガーゼ、絆創膏、消毒薬といった応急処置ができるものは一通りまとめて用意をしておきましょう。
それ以外にも、常備薬がある人はすぐに持ち出せるようにまとめて準備をしておくと安心できます。
また、ストレスから体調を崩すことが考えられますし、傷によっては感染症を起こすこともあるので、抗生物質や整腸剤といったものも持っていると安心です。
衣類についても夏物と冬物とである程度まとめて用意をしておくと安心できます。
不要になった洋服や下着、靴下といったものは処分せず持ち出し袋に入れておくと緊急時に便利です。