野菜の鮮度を保つには
やはり、野菜は色が綺麗でシャキッとしている方が見た目に美しく食欲をそそるものです。
毎日スーパーや市場に行って新鮮野菜を購入することができれば良いのですが、実際にはそうはいきません。
最近では共働き家庭も増えており、一週間の食事を作り置きしたり買い物も一週間分まとめ買いをしたりという家庭が増えています。
冷蔵庫の機能も充実して、かなり鮮度を保てるようになっているものの、どうしても葉物は鮮度を維持することが難しいです。
そこで、鮮度を蘇らせる方法を覚えておくことがオススメです。
野菜の鮮度を維持するのは大変
千切りキャベツやサラダの生野菜は鮮度が高いシャキシャキした状態の方が食べ応えもありますし、見た目にも美しく美味しいものです。
しかし、冷蔵庫に入れてしまうとどうしてもすぐに野菜の鮮度が落ちてしまいます。
しんなりした状態では生でなく調理をしても仕上がりの葉の色が悪くなったり食べ応えがないしんなりとしたものになったりしてしまいます。
冷蔵庫での保管ではどうしても購入直後のような鮮度の高い状態は維持できません。
しんなりした野菜を元に戻す方法
購入して少し経つと野菜は鮮度が落ちてしまいます。
そこで、元の状態に戻すための方法として50度洗いというものがあります。
名前の通り50度ほどのお湯に2分浸して洗うという方法です。
洗い方として、まずは沸かしたての熱湯と水道水とを混ぜて50度のお湯を作ります。
家庭の給湯器で温度設定ができる場合には、給湯器を50度に設定してお湯を出すので良いですし、給湯器の温度設定ができない場合には沸騰したお湯と水とを1対1で混ぜればだいたい50度になります。
50度の目安としては触れることはできるけれどもずっと触れているのは熱いと感じる程度の温度です。
50度のお湯ができたら野菜を洗っていきます。
洗うといってもじゃぶじゃぶするのではなく、野菜を50度のお湯に浸けるだけです。
もしも野菜が大きく浸けることが難しい場合には野菜を切って全体にお湯がかかるようにしましょう。
野菜を2分ほど浸したらお湯から出してお湯をしっかりと切ります。
そうすれば、シワシワになっていた野菜が購入直後のようにピンとなるのです。
50度洗いで野菜が元に戻る理由
野菜の葉っぱには気孔という水蒸気や空気が出入りする穴があります。
50度のお湯につけると、熱さのショックで気孔が開いて水分をどんどんと吸収していきます。
これによって野菜の水分量が収穫直後の水分量に戻っていくのです。
50度に2分というのは野菜の栄養を損なわないためにも重要なことです。
水に浸しておいてもしばらく経てば元の状態に戻るのですが、水溶性のビタミン類はかなり流失してしまいます。
そこで、50度のお湯で短時間浸す方が効果もあるのです。